~開業しようと思ったきっかけは何ですか~
その当時の年齢が42歳で、開業するならラストチャンスかなと思っていた事と、職場の経営方針が自分の考えと違ってきたという事が重なっていた事もあって、自分の医療をやりたくなったというところが主なきっかけですね。
後は開業の話がタイミング良くあったというのも大きいです。
~開業するとき何に一番困りましたか~
おかげさまで、御社のスタッフの準備が行き届いていたから大きく困ることはなかったですね。
ただ、かかる諸経費が少なくないので結構、手枷足枷になったかなという感じはありました。
そういうのがあって最初は、資金繰りが苦しいとまでは言わないにしても、立ち上がりの収支の計画がなかなかうまくいかなかった事ですね。
~開業地はなぜこの場所に決めましたか~
当時にしてみると斬新な医療モールのアイディアだった事と、今にしてもなかなか他では無いような医療モールの形態だったので、そういう事だったら身を投じてもいいかなという思いが強かったですね。
他と同じことやるよりも面白い事ができる、人と違うことができる、というところも理由の一つになりましたね。しかも、自己資金が少なくてもできるという事もあって、経済的な面とノウハウの面でしっかり道筋ができていたというところは、非常に飛び込みやすかったですね。
~勤務医と開業医の大きな違い、メリットってありますか~
夜勤や当直が無い事、あと会議が少ない事ですね。
当時の私たちは、年齢的に言うと中間管理職だった為、勤務医だと様々な役割が多く回ってきてしまいます。私の場合は輸血委員会の委員長もやっていて、血液センターの視察に行ったり結構色々やったりもしました。
そういった自分の診療以外の業務が大幅に減る事はメリットだと思います。
~当社の開業支援の印象をお聞かせください~
開業の手続きも役所の届出関係、銀行の資金繰りに関しても全部やってもらえた事は、すごく良かったですね。
予算も低く抑えることにも協力的だったので非常に助かったと思っています。
~開業後のフォローはどうでしたか~
開院当初の患者様がまだ少ない時に集患に関しても色々とやってもらえましたね。
医療モール全体で健康セミナーを実施したり、屋外に大きな看板を設置してもらったり、開院に関して記事広告を載せるようなこともやってもらいましたね。本当に御社一丸となってやってくれた印象ですね。
~開業前に気をつけるポイントはありますか~
一番は核になる職員をしっかりと最初に決めておかないと大変だという事ですね。
特に事務職員は一年経つと全員変わるみたいな話もよくありますよね。ある程度、職員の目星をつけてから始めないとやっぱり大変じゃないかなと思います。
長年働いてくれるような職員を育てる前に、まず1人核となる職員がいないと職員の管理で苦労すると思いますね。
~開業を希望される方へ一言お願いします~
お金儲けしようと思ってこのクリニックをやっていたらきっと上手くいかなかったと思います。
患者様のニーズに合わせた医療をやり続けていると、収入は後からついてくる。一言アドバイスするとしたら、「患者様の為になる事をやり続けてください」という事ですかね。